読み手の心に響く文章が書ければ、組織にエネルギーをもたらすことができる。そのためにも、打ちっ放しにせず、一次原稿を俯瞰しながら手書きで修正するプロセスが何より必要だ。

一次原稿をワープロで打ち手書きで修正を加える
一次原稿をワープロで打ち手書きで修正を加える

一度プリントアウトすると、書き手から読み手へと視点が変わる。書き手のときは言葉を並べることに意識を奪われ、「木」を見て「森」を見ずになりがちだ。そこで読み手の視点から森を俯瞰することで余分な木を排除し、木と木のつながり方を正し、簡潔明瞭で論旨明快な文章に仕上げていく。

(勝見 明=構成 芳地博之=撮影)