免疫とは、体を守る防御システムのこと。安保徹医学博士が、毎日簡単にできる免疫力アップの方法をご紹介。免疫力を高めて病気知らずの体に!

体を温める食べ物の選び方、5つのポイント

消化管は副交感神経の支配下にあるため、人間は食べることでリラックスする。ガムを噛むと緊張がほぐれるのはそのためだ。交感神経優位でストレスの多い人は、早食いであまり噛まない傾向があるので要注意。

甘いものにもリラックス効果はあるが、精製された糖分は一瞬で吸収されてしまうので、効果が切れるとかえってイライラする。

酒は適量ならストレス発散に役立つ、まさに百薬の長だが、飲みすぎがよくないのは言うまでもない。

【1】食物繊維で便秘を撃退する

交感神経優位状態では、大腸がんの原因の一つである便秘になりやすい。きのこ、ゴボウなど食物繊維をとろう。

【2】玄米と野菜のミネラルが体をポカポカに

健康的な食事の基本は玄米菜食。白米よりも栄養価が高い玄米と、野菜中心のおかずの組み合わせが体を温める。

【3】発酵食品で豊富な栄養と酵素パワーを

納豆、ヨーグルト、漬物などの発酵食品には納豆菌や乳酸菌などの微生物が豊富なうえに、酵素の力も得られる。

【4】酸味や薬味で上手に刺激を与える

すっぱいもの、苦いもの、辛いものは副交感神経を刺激してくれる。少量でいいので、上手に取り入れるとよい。

【5】栄養素のバランスがいい丸ごと食品

頭から尻尾まで食べられる小魚や玄米などの「丸ごと食品」には栄養素がバランスよく含まれている。

医学博士 安保 徹
1947年、青森県生まれ。医学博士。元・新潟大学大学院医歯学総合研究科教授。著書に『人がガンになるたった2つの条件』『免疫革命』『病気は自分で治す』など多数。
(構成=長山清子 撮影=工藤睦子)
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