学校手配の「オリジナル要素」はブラックボックス
今回の事故について「まさかというより、ついに起きたか、という印象」と話すのは、過去に私立高校の修学旅行を担当した経験のある大手旅行代理店の元社員だ。学校側が代理店を通さずに招く「平和ガイド」が、米軍や基地批判を繰り広げる場面に何度も立ち会った、と証言した。
修学旅行全体を企画するのは代理店だが、学校側が「オリジナル要素を入れたい」と依頼してくることがある。パッケージのツアーとは違う「オリジナル要素」こそ、学校側が人選したガイドであり、旅程に組み込むよう要求されるのだ。「代理店からすると学校は取引先。契約を切られても困るので、学校とガイドの関係には口を出さない。上司からも『関わるな』といわれていた」
その結果、学校手配のガイドの時間は、代理店から見れば「ブラックボックス」と化す。業界大手の東武トップツアーズが研修旅行を担当しながら、多くの保護者が驚愕した抗議船への乗船プログラムがまかり通っていたのも、こうした構造が背景にあると、元社員は指摘した。
3月の保護者説明会には東武トップツアーズの幹部も出席。「旅行業法や契約の責任を超えて、助言や関与がもっとできなかったか、しっかりと受け止める」と陳謝した。
学校はなぜ金井氏に辺野古の「平和学習」を一任したのか。事故で亡くなった知華さんの遺族と同様に、今回の研修旅行に参加した在校生も学校側に真相解明を求めた。「自分の学校なので、やっぱり誇りを持ちたい。そのためには、誠実な組織であってほしい」
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