震災復旧を優先喚声呼んだ「決断」

アイリスオーヤマ社長 
大山健太郎
(おおやま・けんたろう) 1945年、大阪府生まれ。64年大阪府立布施高等学校卒業。同年、父の急逝によりプラスチック成型加工の大山ブロー工業所(現・アイリスオーヤマ)代表に就任。71年株式会社化し、翌年宮城・大河原工場を建設。石油ショック後の経営危機を経て、81年消費財分野に進出、ホームセンター向けプラスチック製品のトップメーカーに育てた。

「神仏とは、何かをお願いしたりおねだりする相手ではない。自らの決意を伝え、努力の結果を報告し、新たな誓いを約束する対象でなければ、神も仏もみていてはくれない」

十数年前、28歳で会社を興し、30年間で3000億円企業に育て上げた経営者から聞いた言葉に、「その通りだ」と思った。自立と自律。自らの決断と行動にすべてがかかるリーダーの心構えの、核心だ。