「1日1000通」すべての声に目を通す
CoCo壱番屋は日本最大のカレーチェーンだ。1978年、名古屋市の郊外に第一号店をオープン、今では1207店を擁する巨大チェーンとなった。年間の売上高は699億円(2009年5月)。
創業者で現特別顧問の宗次徳二は幼いときに施設へ預けられた。彼は本当の親を知らないし、本当の名字も知らない。そうしたハンディキャップをものともせず、高校を卒業後、懸命に働いた。02年、53歳で引退するまで、年間5000時間以上も働いたこともあるという。お盆も正月も休まずに、CoCo壱番屋を大きくしてきたのである。そんな彼の基本姿勢は「ライバルを気にするな。自分の店を自分の目で店舗に赴きチェックし、お客さまを見ろ」ということだ。
壱番屋
宗次徳二創業者特別顧問
1948年、石川県生まれ。生後まもなく兵庫県の孤児院へ預けられ、宗次家に養子へ。愛知県立小牧高校卒業後、大和ハウス入社。独立して喫茶店を経営。78年「CoCo壱番屋」1号店を開店。98年会長、2002年より現職。
宗次徳二創業者特別顧問
1948年、石川県生まれ。生後まもなく兵庫県の孤児院へ預けられ、宗次家に養子へ。愛知県立小牧高校卒業後、大和ハウス入社。独立して喫茶店を経営。78年「CoCo壱番屋」1号店を開店。98年会長、2002年より現職。
――私は同業者の動向を気にしたことはありません。ほかのカレーチェーンへ入ることもないし、今、話題の300円弁当を気にすることもありません。他店のことを考えるよりも、自分たちの商売に徹するのがうちのやり方です。
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