“本物”を広めるためにOEMも請け負う
また、HOT TABは他社が「純正の重炭酸入浴剤」を販売するためのOEMにも取り組んでおり、たとえばアース製薬の「BARTH」やTENTIALの「BAKUNE BATH」などがある。発売元がHOT TABでなくても、認定マークがついていれば「純正の重炭酸入浴剤」だ。
「OEMをやっているのは、すべての入浴剤をこれに変えたいからです。私が売らなくても“本物”の重炭酸入浴剤が広まるなら、それに越したことはありません」
“本物”を広めたいという思いは、2019年に大分県竹田市でオープンさせた「クアパーク長湯」にも通じている。ドイツとほぼ同じ重炭酸泉である長湯温泉に、クアオルトに倣った方法で入浴できる施設だ。往復100メートルの歩行湯、運動浴槽、寝湯などさまざまな種類のお風呂があり、水着で入浴する。
16年間、病気知らずの82歳
「毎晩お湯を抜き、従業員5〜6人で浴槽を洗い、新しいお湯を入れています。儲けようと思うなら、塩素を入れて何日も取り替えなきゃいいんですけどね」
塩素を使用しないのは、塩素が体に及ぼす影響も小星さんが危惧しているからだ。塩素も交感神経を刺激し、血流を下げる一因となる。塩素を入れた温泉では、せっかく浸かっても小星さんが求める効果は得られない。小星さんは、自分が本当によいと思うものを届けるために最適な方法を常に選んでいる。
目先の利益を追わず、本当に人のためになることだけに全力で取り組むのは決して楽ではない。しかし、ブレずにその姿勢を貫き続ければ、後から結果がついてくる。HOT TABが累計5億錠も売れているのが何よりの証拠だ。
2026年4月に82歳になった小星さんがHOT TABのお風呂に浸かるのは1日3回。1回につき20分から1時間かけてじっくり体を温めているおかげか、ここ16年間は薬が必要になるような病気はしていない。入浴中はAIでアイデアを整理し、HOT TABをさらに広める方法を日夜模索している。
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