未払いを肩代わりし、一切の権利を返還させた
「つぶれかけている私の会社にある銀行が7500万円も貸してくれることになったんです。『これほどの特許をもつ会社はなかなかないから』と」
小星さんはそのお金で自らの借金を返済。残ったお金でAさんの未払いを肩代わりし、入浴剤の在庫をすべて引き取った。そして、特許を含む一切の権利を返還させ、自ら入浴剤事業に取り組み始めた。
「きっと神様が私のところに返してくれたんです。いま思えば、高校のときにすぐ就職先が決まらなかったのもコニカに入るため。そうやって導かれて、ここまで辿り着いたのだと思います」
2011年。小星さんは67歳で、株式会社ホットアルバム炭酸泉タブレットを設立。社名には、小星さん自身が培ってきた写真技術を象徴する「ホットアルバム」も掲げた。
重炭酸入浴剤の97%は“類似品”
2011年にHOT TABが発売されて以来、他社が後を追うかたちでさまざまな類似品が売られている。重炭酸入浴剤として市場に出回っている製品のうち97%は、HOT TABの類似品だという。
HOT TABは無香料・無着色。重曹、クエン酸、ビタミンCという自然由来の原料の働きによって、石鹸を使わなくても体の汚れを落とせる。
それに対して類似品には、香料や着色料などが入っていたり、クエン酸の代わりにコハク酸やフマル酸などの石油由来の原料が使われていたりすることが多い。それらは「体にとって余計な刺激やストレスとなり、血流の低下や不調につながる恐れがある」と小星さんは警鐘を鳴らす。
HOT TABには「純正の重炭酸入浴剤」であることを示す認定マークがついている。

