「育休を取った」と「育児をした」は別
この研究が示している最も重要なポイントは、「男性の育休取得率が上昇しても、それだけでは父親の育児参加が増えたとは限らない」という点です。
「育休を取得している時間」と「実際に育児をしている時間」は同じではありません。
本当に重要なのは、男性が育児休業を取得し、その結果として家庭の中で何が変わったのかです。
父親が子どもの食事や入浴、寝かしつけ、送迎、病気への対応などを実際に担ったのか。それによって母親の負担が減ったのか。そして、育休が終わった後も父親の育児参加が続いたのか。
このような変化が実際にあったのかが男性の育児休業取得の効果に大きく影響していくでしょう。
日本でも育児休業取得率が増加しており、大変良い変化だと言えるのですが、スペインの事例からもわかるとおり、本当に重要なのは「父親が育児を行っているのか」という点です。
「父親がしっかり育児を行う育児休業」が今後増えていけば、日本の男女間格差も解消に向かっていくのではないでしょうか。
〈参考文献〉
(*1) González, L., Guirola, L. & Hospido, L. Paternity leave and fathers’ behavior: evidence from leave timing and a major sports event. Rev Econ Household(2026).

