「メモをとる」が物忘れの強い味方に
パソコンやスマートフォンが普及し、文字を手書きする機会がめっきり減ってしまいました。タイピングは楽ですが、指先を決められた通りに動かすだけなので、脳をさほど使わないのです。
一方、手書きの場合は、ペンを握って、あれこれ考えを巡らせながら指先を細かく動かすので、そのぶん、脳が活性化してくれるのです。さらに、漢字、カタカナ、ひらがなを認識する脳の部位はそれぞれ違うので、脳が満遍なく動きます。
また、手書きだと、文字を適切な位置に配置する必要があるため、空間認識能力も使わなくてはなりません。これも、脳にとってはいい運動です。
要するに、手書きはパソコンやスマートフォンを使って文字を入力することと比較すると、使う脳の範囲がはるかに広いわけです。日記を書くなら、ぜひ、手書きでお願いします。
また、手書きといえば、日常生活の中で、一番簡単で、物忘れの強い味方になるのが「メモをとる」ことです。
トレーニングがてら、SNSで遊ぶのも効果的
私も最近、メモをしないと忘れてしまうことが増えてきました。ネットで見た研究を後でじっくり読もうと思っていても、そのページをお気に入りに保存しておくか、名前をメモしておかないと思い出せないのです。参ります。
いいアイデアが浮かんでも、時間が経つと思い出せない場合も多々あるので、いまでは、いろいろなことを書き留めておくようにしています。書くということは、それ自体がアウトプットの作業ですから、前頭葉を刺激する脳トレにもなってくれます。
どうしても、書く習慣がないというかたは、新聞や雑誌の記事を書き写すだけでもいいのです。「読む」「一時的に記憶する」「書く」の各段階で、脳を使うことになるので、手書きでメモをとるのと同様の効果が期待できます。
日記のほかにも、構築した自分の考えや意見を誰かに話すという行為も前頭葉にはいいとされています。蓄積してきた知識を抽出して組み合わせ、一つの考えを練るというプロセスは、前頭葉を鍛えてくれます。
そういった意味では、講演会やYouTubeで発信することが、私にとってはアウトプットトレーニングになっていると感じます。
いまは、誰でも発信者になれる時代です。トレーニングがてら、SNSで遊ぶのも楽しいかも知れませんよ。

