移住決断をさせた3年前の父の死

だが、小林さんは移住を決断した。聞けば、その背景にはもうひとつの思いがあった。

「3年前に父を事故で亡くしているんです。1人暮らしの父が朝の4時に散歩に出かけようとして階段から転落したらしく、倒れているのをお隣の方が気づいたときは約3時間が経過していました。救急車で病院に搬送されたものの、私が駆けつけたときはすでに意識はなく、結局、脳挫傷で亡くなりました。まだ74歳、2週間前は元気な姿を見ていたのでショックでした。私の自宅は実家まで車で20分ぐらいですが、もし近くにいたら、あるいは一緒に住んでいたら、早く見つけて亡くなることはなかったのにと、悔しい思いでした」

父を助けられなかった自分を責め続け、苦しんだ。そんな思いも重なり、退職を決意したという。