スマホの寿命を長持ちさせるには、どんな使い方をするといいか。バッテリーへの負担を考えると、よかれと思って毎回100%の満タンまで充電するのは、望ましい使い方ではないという。ホームライフ取材班が編集した『日本人の9割が損してる コスパとタイパの残念な習慣』(青春出版社)より、紹介する――。
「満タン保管」がバッテリーの寿命を縮める
「災害時や外出時の停電が怖いから」「いざ使うときに空っぽだと困るから」……。そんな理由で、特に使う予定がなくてもモバイルバッテリーを常に100%まで充電し、デスクの引き出しやバッグの中に入れてはいないだろうか。
万が一の事態を想定した、危機管理能力の高い習慣に思える。しかし、電気化学の観点から見ると、この「満タン保管」はモバイルバッテリーの寿命を縮める原因のひとつになる。
モバイルバッテリーの内部にあるリチウムイオン電池は、充電率が100%に達しているとき、非常に高い電圧ストレスがかかり続ける仕組みになっている。
長期保管に関する試験では、満タン充電の状態で放置された電池は、容量低下が大きくなる傾向が確認されている。
高い充電率で長期間保管すると、電池内部の化学反応が進みやすくなり、少しずつ容量が失われていくのだ。
つまり、しばらく使う予定がないモバイルバッテリーを保管するときの正解は、100%まで充電しないこと。長期間保管する場合は、バッテリー残量が50%前後の状態が望ましいとされている。
もしもの備えとして保管する場合でも、半分程度の充電状態にしておき、数カ月に一度チェックして必要に応じて充電するのが賢いメンテナンス方法だ。
買い替えの頻度を減らし、いざというときにも本来の性能を発揮させるための、電池に優しい付き合い方といえるだろう。
エネルギーが満ちた状態は高ストレス! 長期保管では寿命を縮める原因に。

