イライラすると血糖値が急上昇する
ストレスがたまると、胃が痛くなったり、夜眠れなくなったり、気分が落ち込んだりする。血糖値とは関係がなさそうに思えるが、じつはそうではない。
血糖値が高めの人にとって、ストレスは大敵なのだ。強いストレスを受けると、交感神経が刺激されて、コルチゾールやアドレナリン、ノルアドレナリンといったホルモンが分泌される。これらの働きによって、血管が収縮して血圧が上昇し、心拍数がアップする。
とてもイヤなことがあった、ひどくイライラする、焦ってどうしたらいいのかわからない、といったときに心臓がバクバクと拍動するのは、これらのホルモンの働きだ。ストレスに対抗するホルモンが分泌されるのは、緊急事態になったと脳が判断したとき。
はるか昔、人類が天敵と闘いながら暮らしていた時代、いざという際には、こうして心身を一気に戦闘モードに変えなければ生きていけなかった。現代は状況がまるで違うものの、思わぬことに遭遇すると、やはり同じような反応をするわけだ。このような戦闘モードのとき、心臓のドキドキなどと違って自覚できないが、じつは血糖値が急上昇する。
ストレス→暴飲暴食でさらに悪循環
思い切り活動できるように、肝臓に蓄えられていたグリコーゲンが分解され、大量のブドウ糖が血液中に一気に放出されるからだ。強いストレスを何度も受けたり、ストレスが長引いたりすると、血糖値が高い状態が続く。すい臓の負担も大きくなり、インスリンの効き目が弱まっていく。こうしてダメージが積み重なれば、やがて糖尿病へとつながってしまう。
イヤなストレスが多いと、ヤケ酒やヤケ食いなど、暴飲暴食が多くなるのも良くない。憂さを晴らすためにお酒の量が増えたり、ストレス解消で甘いものを大量に食べたりすると、血糖値をうまくコントロールできなくなる。
ストレスは血糖値を上げる大きな原因だ。しかし、生きていく以上、ストレスから完全に逃れられない。少々のトラブルでイライラしない、怒らない、上手に受け流す、といったことを心がけるのが肝心だ。
ストレスをうまくコントロールしたいなら、ぜひ覚えておいて、肝心のときに実行したいテクニックがある。


