投資で大切なことは何か。『Your Money 101日後に人生が豊かになりすぎるシンプルなお金の法則』(訳・橘玲/アスコム)の著者でFPのカール・リチャーズ氏は「投資をするときに、お金のことだけを考えると失敗する。人間にはお金以上に重要な資産があるからだ」という――。
お金以上に重要な資本
投資を考えるとき、まずお金を思い浮かべる。ぼくたちはお金をもち、なにかに投資して、リターンを得たいと考える。
お金は、ぼくたちが見返りを期待して投資する「資本」のひとつにすぎない。ほかにも、エネルギー、時間、注意力という3つの資本がある。そして時には、それらをどう使うかのほうが、お金の投資以上に重要なことがある。
エネルギーは貴重で有限だ。無駄にするなと、ぼくたちはお互いにいい合う。本当に意味のあるリターンが得られるものに注ぐべきだと知っている。
ぼくはそれを痛感したことがある。ある土曜日の朝、何時間もロードバイクに乗ったあと、自宅に戻ってくると、息子が自分の自転車と一緒に待っていた。ぼくと乗りたかったのだ。
でもぼくはいった。「勘弁してよ。もうエネルギーがない」。そのときの息子のがっかりした表情と戸惑いは、いまでも忘れられない。どこにエネルギーを使うかを慎重に選ぶべきだと教えてくれる記憶だ。
時間もエネルギーと同様に有限だ。一度使えば二度と戻らない。あとで使うために貯めておくこともできない。時間への投資の仕方こそが、人生のあり方を形づくるのだ。
注意力(アテンション)は、現代の生活における通貨のようなものだ。ぼくたちはそれを支払っている――ならば、その投資方法についてもっと考えるべきではないだろうか?


