「調べすぎ」は損失
もっと衝動的に使うべきだ。
いまなら簡単にいえるが、何年も前は決して信じていなかった。
2ドルの買い物をするのに何時間も悩んでいた。レビューを読み、クーポンや割引を探し、わずかな節約に奔走していた。
ガソリン代は典型的な弱点だ。1セント未満まで表示された大きな看板が、脳になにかを呼び起こす。1ガロンあたり2セント節約するために20分も遠回りしたことがある。
あとで計算してみた。わざわざ20分も遠回りして節約した金額は……待って……たったの30セントだった!
これが罠だ。
もう一回だけ価格を確認しよう、もう一枚だけクーポンを探そう、もうひとつだけお得な情報を見つけよう……そうすればもっと安く買えるかもしれないと、ぼくたちは自分を納得させてしまう。でも、そのリサーチに費やすエネルギーや時間、注意力は、節約額をはるかに上回る。
衝動的な支出の副産物
だから、日常の決断――5ドルのグラノーラを買うか7ドルのグラノーラを買うか、お気に入りの靴下を買うか安いほうを選ぶか、コンビニのコーヒーかこだわりの豆か――そんなときは脳の処理能力を無駄にせず、どちらか選んで次に進め。
そして、こうした支出をつづけると面白いことが起こる。自分にとって本当に大切なものがわかってくるのだ。
コーヒー代を節約するのが好きだと気づくかもしれない。あるいは高級靴下が一日の気分を良くすると気づくかもしれない。
こうした発見が、将来の選択をさらに容易にする。
まずは、悩むのをやめて、使いはじめることだ。


