身の回りのことは「自分でする」
レカネマブという点滴薬も、軽度認知障害(MCI)から認知症への移行を遅らせる薬としてメディアで盛んに宣伝されています。しかし、効果を問われるとかなり疑問があります。
この薬は高価で、70歳の平均年収の人だとして高額医療費制度を使った場合でも、年間15万円ぐらいはかかってしまいます。現時点では認知症の薬剤に対して過大な期待を持つことはやめて、ひたすら良いライフスタイルを心がけてください。
認知症も養生の病気であると認識している医者は、少ないかもしれませんが、そういう人を探して、かかりつけ医に選んでほしいと思います。ある程度認知症が進んでも養生の基本は、「自分でできることは自分でする」ことです。できないところだけを介助します。
たとえば料理ができるとか、掃除や洗濯ができるとか、散歩は自分で行けるとか、自分でできることを止めないこと。介護をする側からすれば、できることを奪わないこと。それが大事です。ホームヘルパーさんを入れて、できることまで奪ってしまっていることが往々にしてあります。
身の回りの用事や家事も養生のうちと思って、自分でやるという姿勢が大切です。周りの人も、支えなければいけない部分と、支えなくてもいい部分をしっかり見極めてあげてください。



