40分で1万円、1日おきに営業DM

「ドリンクいただいていいですか?」

断るのも何なのでOKすると、赤髪の女性はドリンクを一気飲み。すぐさま「もう一杯いいですか?」言われ、苦笑するしかなかった。試しにと思い、「断ったらどうなるの?」と聞くと、

「コンカフェは指名制度が無いので、キャストはお客さんに付く必要が無いんです。ドリンクをくれない方には、じゃあ付かないでいいよね、ってことになります」

とのことだった。つまり、ドリンクをくれない客は、相手にされないこともあるそうだ。

結局、その子以外にも3人の女の子がつき、ドリンクをねだられ、40分で料金は1万円を超えた。「コンカフェ」と銘打っているものの、実質的には、若い女性が接客してくれることが売りの「ガールズバー」だと感じた。

帰り際、赤髪のキャストが、SNSを交換しようと言ってきた。応じたところ、1日おきくらいに「今日来れない?」「明日は?」と営業のDMが来た。返事をしたり、放っておいたりしていると、約3カ月後にその子のアカウントは消え、店も無くなっていた。

無許可営業と未成年就労で相次ぐ摘発

秋葉原のコンカフェで約4年間働いている蘭さん(仮名)が取材に応じてくれた。4年前と比べて街が大きく変わったのは、コンカフェの増加と、それに伴って客引きも増えたことだという。

「客引きの女の子の幅が、明らかに超狭くなっています。お店が増えたから、競争が激化しているんです。ここ1~2年は、黒服が客引きをしているお店もある。そこまでしないとお客さんを呼べないくらい、財政状況がヤバいんだと思います」

秋葉原駅周辺ではコンカフェの客引きの姿が見受けられる
筆者提供
秋葉原駅周辺ではコンカフェの客引きの姿が見受けられる

キャストに客引きをさせず、集客のためにSNSの活用や、媒体に広告を出すなどしているコンカフェも一部あるという。だが、SNS運用のノウハウが無い、予算が無いなどの理由で、路上でひたすら客引きをする店のほうが多いと蘭さんは続ける。

ここ数年、無許可での接待営業や、未成年を働かせたことで、コンカフェが摘発されたという報道が相次いでいる。やはり、ぼったくりや違法営業のコンカフェは多いのだろうか。尋ねると、「ほぼ無いと思う」と蘭さん。理由として、近隣の万世橋警察署の立ち入りが多く、法に触れるとすぐ摘発されてしまうからだ。

ただし、違法営業ではなくても、「キャストドリンクをねだられる」「サービス料やTAXが加算される」などの理由で、料金が想定より高くなり、不満をあらわにする客もいるのだそう。まさに筆者の体験そのものである。