皇室典範改正は高市、麻生によるクーデターだ

愛子天皇の可能性を完全に葬り去り、愛子さんが結婚してからも公務に縛り付ける“女性蔑視”としか思われない「皇室典範」改正が成立する。

国民の7~8割が愛子天皇を望んでいるのに、その“総意”を無視した高市早苗首相と麻生太郎副総裁の「クーデター」ではないか。天皇制を崩壊に至らせる暴挙ではないかとの批判が噴出している。

参院決算委員会で西田昌司委員長(手前)の質問を聞く高市早苗首相=2026年7月6日午後、国会内
写真=時事通信フォト
参院決算委員会で西田昌司委員長(手前)の質問を聞く高市早苗首相=2026年7月6日午後、国会内

朝日・毎日・読売・日経をはじめ、地方紙の多くも社説で反対を表明していた。

朝日新聞(デジタル7月10日 5時00分)はこう書いている。

《女性・女系天皇への道をできる限りふさいでおこうという思惑が前面に出た形だ。

天皇制に埋め込まれた男性第一主義を見直す好機だったのが、これではかえって男尊女卑をいびつに反映する制度になってしまう。養子推進派の論理は、女性は決して皇位継承にはかかわらせないが、補佐的な役割としてはとどまってほしいという身勝手なものに映る。(中略)与党は成立ありきの姿勢を改めるべきだ。野党も安易な妥協に流されてはならない。必要なのは採決を急ぐことではなく、国民的な理解と納得を得る丁寧な議論である。このままの成立は許されない。》

愛子さまを二級皇族にした

多くのメディアや元宮内庁長官、旧皇族が疑問を呈し、天皇までが、「多くの国民の理解を得るように」といっていたのに、高市首相は「民意を無視」したのである。

私は、皇室典範改正は、今国会で成立させるのは無理だろうと考えていた。自分の甘さを恥じるばかりだが、「愛子さんを天皇にするか否か」というテーマだから、国民の側から反対の声が澎湃と湧きあがり、全国に燎原の火のごとく広がり、高市首相もこれを無視することはできるはずはないと考えた。

しかし、時はまさにサッカーW杯で、普段ファンでない者までテレビやパソコン、スマホにかじりつき、天皇制を変容させてしまう重要な法案が、強引な数の力で押し通されようとしていることへの関心が薄れていた。

時の政府が、国民から反発を受ける法案を通したい時、大きなイベント開催時にこっそり成立させてしまうのはよく使う手法である。

しかも、この改正案成立で愛子さんの将来に暗雲が立ち込めたのだ。

皇室ウオッチャーの森暢平成城大教授はサンデー毎日で「今回の改正は愛子さまを二級皇族にした」と書いている。

天皇皇后両陛下と愛子内親王殿下、愛犬の由莉とともに那須御用邸にて(2019年8月)
天皇皇后両陛下と愛子内親王殿下、愛犬の由莉とともに那須御用邸にて(2019年8月)(写真=在スリランカ日本国大使館/外務省/CC-BY-4.0/Wikimedia Commons