高校を卒業してすぐ、札幌の実家の近くに小さな居酒屋ができた。悪友連中とよく通ったものだ。狙いは当時でもずば抜けて安い1杯250円の毛蟹だった。いつの間にかその居酒屋は全国チェーンの立派な会社になっていた。その店の名前は「つぼ八」。まさに8坪の居酒屋だった。

インスパイア取締役ファウンダー 成毛 眞
インスパイア取締役ファウンダー 成毛 眞

本書にはこのような社名の薀蓄が詰め込まれている。ビジネスマンにとって身近な話題であるだけに肩が凝らない。休日に読むには程よいビジネス書だ。

「三菱鉛筆」が「三菱グループ」とは全く関係がない、いわば先行ブランドだということは知っていた。スポーツ用品メーカー「アディダス」と「プーマ」の2社は兄弟喧嘩の果てに生まれたことも知っていた。しかし、この程度を知っているからといって本書を侮ってはいけない。

(相澤 正=撮影)