2年ほど前、ある雑誌の企画で著者の池谷裕二さんと対談したことがある。

「ものすごく頭のいい人」だった。

「頭のいい人」はたくさんいる。物知りで、話術にたくみで、座持ちのいい人もたくさんいる。でも、どんな相手と話しているときも、相手のわずかな反応の遅速や思いがけない質問から、自分の専門的研究の新しいアイディアをその場で思いついてしまう人というのは珍しい。「ものすごく頭がいい」というのはそのことである。