我々の住む地球がいつできあがったのかは、古来より大きな関心事であった。地球誕生は46億年もの大昔であることがわかったのは、20世紀になってからである。本書は地球が生まれて以来の歴史を、地球科学研究の第一人者がわかりやすく解説したものである。

地球の歴史は環境変動の歴史でもある。地球は小惑星の衝突など、幾度となく劇的な変動に見舞われてきた。壊滅的な状態からそのたびに回復し、何億年もかかって現在の安定した状態へ移行したのである。

たとえば、46億年前の初期地球は、灼熱のマグマの海だった。それが長い年月を経て、厚い大気の層と穏やかな海をもつ「水惑星」になった。地球は太陽系中の数ある惑星の中でも、唯一の安定した環境をもつ星である。そのお陰で生命が誕生し、人類まで進化を遂げたのだ。