「一番増える場所」を選ぶと失敗する
新年度が始まる4月。心機一転、今度こそ資産形成を始めたいと思っていませんか。とはいえ、いざ始めるとなると「とりあえずNISAでいいのだろうか」「他の方法はどうだろうか」と迷う人も少なくありません。最近では、生活防衛資金まで投資に回してしまう「NISA貧乏」を心配する声もありますよね。
だからこそ大切なのは、「とりあえず始める」ことではなく、お金の置き場所を考えることです。同じ月1万円でも、どこに置くかによって5年後、10年後の差はじわじわと広がっていきます。
ここで大切なのは「一番増える場所」を選ぶことではありません。近いうちに使うお金なのか、遠い将来に備えるお金なのか。目的によって向いている置き場所は違うからです。
では、何を基準に選べばよいのでしょうか。代表的な5つの置き場所を比較しながら考えていきましょう。
ノーリスク・ハイリターンな商品はない
まず、お金の置き場所を考えるときに大事なのが、「安全性」「収益性」「流動性」の3つの視点です。「安全性」は元本や利子がどの程度確実に守られるか、「収益性」はどのくらいのリターンが期待できるか、「流動性」は必要なときに換金しやすいかを指します。
残念ながら、この3つ全てを兼ね備えた金融商品はありません。元本割れしにくいものは大きく増えにくく、大きく増える可能性があるものは、値動きも大きくなりやすいのです。
では、実際にどのようなお金の置き場所があるのでしょうか。
まず「中身」となる主な金融商品には、預貯金、株式、債券があります。株式や債券は、個別銘柄を直接持つこともできますし、投資信託を通して持つ方法もあります。こうした金融商品を持つときに使う制度が、財形、NISA、iDeCoです。
また、銀行預金や個人向け国債のように、商品そのものがお金の置き場所になるものもあります。
資産形成でよく使われる代表例として、銀行預金、財形、NISA、iDeCo、個人向け国債の5つを比較してみましょう。

