脳と体の老化を防ぐには、何をすればよいか。同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンターの米井嘉一さんは「脳内で指先や手先の細かい作業に使われる神経領域は、ウォーキングのような全身運動で刺激される領域と同じくらいの大きさがある。大きな全身運動と細かい手作業を両方やることによって、脳神経全体を刺激することができる」という――。

※本稿は、米井嘉一『糖と脂で体は壊れる 疲労、病気、老化の原因「糖化」の正体』(池田書店)の一部を再編集したものです。

運動後の汗を拭く男女
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1日の生体リズムに合わせて生活する

時計遺伝子の25時間周期のプログラムによって、体内時計がコントロールされていますが、前述したように、地球の24時間周期とのズレを調節するためにリセットが必要です。そのためには、しっかり朝食を摂り、朝日を浴びること。

朝から時計タンパク質が生成され始め、夜9~10時頃にピークになって、そこから減っていくというサイクルが生体リズムをつくっています。生活のベースをそのリズムに合わせることが、余計な糖化を起こさず、病的な老化を抑制するのです。

そのリズムは、自律神経のリズムなどともリンクしており、朝から交感神経優位に切り替わって活動性が上がり、夕方から夜にかけて副交感神経が優位になって、休息モードに切り替わります。

食事や睡眠のタイミングといった生活行動が、これらのリズムから外れると、ホルモン分泌のバランスが乱れたり、食後の血糖値が余計に上がったり、代謝が低下したり、体の生体機能にさまざまな影響が出てきます。

ですから、朝起きて、しっかり3食を摂りながら、昼間は活発に動き、夜11時までには心身を休めて就寝するというメリハリのある生活を適正なリズムで送ることが大切なのです。