20年後、100万円の購買力は半分近くに目減りする――。政策金利0.75%は30年ぶりの水準だが、物価上昇が続く今、毎年実質2%ずつ資産を失っている。なぜ、銀行に預けて安心している人ほど危ないのか。「正直FPヒッシー先生」としてYouTubeで発信するファイナンシャルプランナーの菱田雅生さんが、“静かな資産蒸発”を止める「新・財産三分法」を伝授する――。
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毎年資産の2%をドブに捨てている

2025年12月19日、日本銀行は政策金利を0.5%から0.75%へと引き上げる決断を下しました。この数字は、バブル崩壊の傷跡が深かった1995年(平成7年)以来、実に30年ぶりの水準です。

「ようやく預金に利息がつく時代が戻ってきた」と、安堵の表情を浮かべる方も多いかもしれません。しかし、熟練の投資家やFP(ファイナンシャルプランナー)の視点は正反対です。今回の利上げは、私たちが長く慣れ親しんできた「デフレ経済」の終焉と、資産が音を立てて削られる「インフレ経済」への本格的な突入を告げる警告音に他ならないからです。

1995年と現在の「0.75%」は、一見同じに見えて中身は正反対です。「金利が上がって良かった」とのんきに構えている人は、実は銀行に預けているだけで、毎年資産の2%をドブに捨て続けていることに気づいていません。この「静かな資産の蒸発」を止める具体的な防衛策を知らなければ、20年後、あなたの100万円の価値は半分ほどに目減りしているでしょう。

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