※本稿は、篠原菊紀『脳を乗っ取る感情からあなたを守る方法』(日経BP)の一部を再編集したものです。
三日坊主で終わるのは脳科学的にも正しい
「今度こそ!」とダイエットを決意しても、なかなか続かない、といった人は多いかもしれません。じつは私自身、ダイエットにはしょっちゅう失敗しています。
医者にはもう少しやせろと言われていますが、そんなにうまくいっているわけではなく、目標体重よりも2〜3キロオーバーを維持している状態。体重を減らすにはどうすればいいのかは理屈ではわかっているのですが、実践できていません。なので、あまりダイエットの話はしたくないのですが、まずは一般論からお話しします。
まず、ダイエットを始めても三日坊主で終わってしまう、というのは脳科学的に見ても正しいのです。やる気をつかさどるドーパミン神経系も、モチベーションの継続に不可欠な脳の「線条体」の活動も、チャレンジを開始した当日から2日目には低下し、3日目にはさらに低下します。
新たな行動を始めても、日数が経つにつれて新奇性(目新しさ)が失われ、やる気がしぼんでしまうのは当然のこと。人によって違いますが、血中のドーパミン濃度も週内変動があり、週の半ば以降にはダレてきて、低下します。ですから、ダイエットにしても、何かを継続するにしても、基本的に三日坊主になってしまう、ということを前提にして取り組むことが正しいのです。
三日坊主前提のダイエット法
すなわち、「三日坊主を前提としたダイエット」は、3日目で嫌になったら4日目に再度始める、という考えです。もちろん基本を踏み外したようなダイエット法ではだめですが、ちまたでいろいろと提案されている方法を、手を替え品を替えして試してみると、全体で見ると「継続している」ことになるでしょう。厳密に「4日目」に始めなくても、1週間に1回、曜日を決めて何かを決断して始める、というのもいいでしょう。低炭水化物でも低カロリーでも、「週に1回、何かを始める」ことにして、続けてみてはいかがでしょう。
ダイエットをするとき、「間食はしない」、「エスカレーターは使わない」などと自分なりに決めてみても、結局守れないことが多いですよね。決めたことを守れない、というのは脳から見るとどういうことなのでしょう。

