スタンディングオベーションを54回繰り返した

そこで「面白い!」で統一することにしました。

立つ。拍手する。「面白い!」

これをセットにしたら、うまく全員ができるようになりました。

全54帖ですから、54回のスタンディングオベーションです!

最後にはもう、完全に習慣化して、すっと自然に立ってしまうほどです。

初めは発表すると学生たちは恥ずかしがってそそくさと席に戻っていたので、

「喝采を浴びてからにしてね」

と条件をつけたのです。

喝采を浴びる経験は、あまりないものです。

不思議なもので喝采を浴びると、あんなに恥ずかしがっていたのに、どうしたことか。

また前に出たくなるのです。

セミナーで拍手
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※写真はイメージです

エピソードをもとにほめると効果大

先日のことです。学生が4年生の卒業前に集まりたいと言うのでクラスの30人のうちの20人が集まりました。そのうちのかなりの人数と、思い出を語り合うことになりました。

その学生さんにまつわる思い出でないと意味がありません。

「そういえば、英語のディベートの時の応援がすごい。とても大きな声で励ますように応援していた姿を見て、教師に向いているなと思ったよ」

そんな会話が続くわけです。

これは全て私の記憶に残るエピソードです。具体的なエピソードであればあるほど「それを覚えていてくれたんですね」ということになる。そこでほめることは、自分の記憶に残っていることですからリアルな感じが相手に伝わるのです。

ですから、人間関係の会話においても、記憶は大事です。全部忘れていてももちろん会話はできます。でも、「記憶していて、さっと言える」=「具体的かつ自然にほめること」となるのです。

中には自分は記憶力がよくない。年のせいで記憶できない。そういう人もいるでしょうが、私は気にしなくてもいいと思います。慣れている領域なら意外と覚えている場合があるので、記憶をチェックするようにしましょう。

具体的なことを思い出せないということもあるでしょうが、まずは思い出す練習をしてみましょう。