感情をコントロールできる親、できない親
東京都内で4つの教室を展開する進学塾VAMOSの富永雄輔さんは、真面目で責任感を持ちやすい親(特に母親)ほど、ストレスを溜めやすいという。何かがトリガーとなり、感情が爆発してしまうのだ。
「昨今の多様化する中学受験を見ていると、親のメンタルが不安定になるのも無理もないと思います。10年ほど前までは多くがより偏差値の高い学校を目指す受験でしたが、今は“ゆる受験”を含め、必ずしも偏差値重視ではない選び方をする家庭も増えています。親は、大量な受験情報の中からわが子に合う学校をピックアップしたい。何が正しくて何が合わないのかをパズルのように当てはめていく難しさがあります。
また、塾が組んだカリキュラムは、あくまで最大公約数の児童向けで、そこから内容を間引きしたり加えたりして最終的なアレンジをできるのは親。それだけに、子供の成長が止まると『塾選びを間違えた』『この子にこのやり方はあってなかった』などと自分の選択を責めてしまうこともあります」(富永さん・以下同)
一方で、自分と子をしっかり切り離して考えられる母親もいて、その場合は、子供が勉強でスランプになっても冷静に対処できるという。
「親と子は個体としても違うし、得意・不得意も性格も違う。それが分かっている親は、毎日の勉強習慣が確立できないわが子を見ても、『私はコツコツがんばることが得意だけれど、この子は努力が大の苦手なんだ』と考えられ、感情的になる前に他の道を模索できます。
しかし、わが子を自分と切り離せない場合、私の子なんだからと『自分でもこれくらいのことはできたのに、私より何倍ものお金と時間を与えられているのに、何でこの子はできないの?』と立腹してしまう母親もいます。特に会社などで社会的に成功してきた優秀な親ほど、そういう傾向があるように見えます」

プレジデント社では3月7日(土)に中学受験生のお母さんに向けて<感情マネジメント講座>を実施します。子供が意欲的に勉強に取り組む、親の言動とは――。
記事に登場した富永雄輔さんも講師として登壇します。
詳細は下記をご参照ください。
『親の言葉が合否を決める ~お母さんのための<感情マネジメント>講座~』

