※本稿は、関正生『中学英語を本気で攻略するための本』(かんき出版)の一部を再編集したものです。
「基礎」は「簡単なこと」「最初に習うこと」ではない
よく「基礎からしっかり勉強しましょう」と言われますが、世間では「基礎=簡単なこと」「応用=難しいこと」で、「英語の基礎を学ぶ=簡単なことを暗記する」という考えが広まっている気がしませんか。
世間では、そもそも「基礎」という言葉が誤解されているのです。「基礎」とは、決して「簡単なこと」や「最初に習うこと」ではないのです。
その定義は「英語の基礎=英語の考え方の中心になるもの」となります。
ですから「最初に習うこと」が「基礎」ではなかったり、「複雑で難しいこと」が「基礎」に含まれたりすることがあるのです。
「基礎とは簡単なことではない」ということ自体は耳にしたことがあるかもしれませんが、そこで話が終わってしまい、「結局は何が基礎なのか?」が具体的に示されることは(少なくとも英語教育界では)ありません。それどころか、肝心の「英語の教え方・教える内容」自体は、今までと変わらないことが多々あります。
「何を基礎と考えて勉強すればいいのか?」が世間で示されないので、独自の視点から「基礎」を提示してみたいと思います。
丸暗記ナシで“the”が使えるようになる
theについての説明といえば「theは『その』と訳す/最初に出てきた名詞にはaをつけて、2回めからはtheをつける/太陽や地球にはtheをつける(the sun・the earth)」といったことが羅列され、こういったことが「最初に知るべき基礎」だと思われています。
しかしtheの基礎は「“共通認識”できる(お互いに何を指すかわかる)ときにtheを使う」ということです。これがわかれば、「お互いに認識できているので『その』という訳になる/最初に出てきた名詞に a がついていても、2回めには何を指すのか認識できるのでtheがつく/太陽や地球を指すときは何を指すのか、言うまでもなく認識できるのでtheがつく」といったことが当然のように理解できるのです。
いくつものルールを覚えるのではなく、「共通認識できるときにtheを使う」という土台(基礎)を築くことで、さまざまな用法を丸暗記ナシで納得しながら使えるようになっていきます。

