デジタルへの「一歩目のハードルをいかに下げるか」

現在、三菱UFJ銀行アプリの利用者が1000万人を超えています。メガバンクとしては異例のスピードだと受け止められています。

私たちには約3400万の個人口座がありますが、新規口座の獲得ではインターネット専業銀行に後れを取ってきた面があります。また、ご高齢のお客様を中心に「スマホは持っているが使いこなせる自信がない」という方が一定数いらっしゃいます。あるいは「現在の店舗やATMのサービスで不満はない」という理由から、デジタルに踏み出していただけないケースも少なくありませんでした。

ですから、この数字は単に「便利だから自然に広がった」結果ではありません。技術力だけでも説明がつきません。どうすれば一歩を踏み出していただけるのか。どんな設計や働きかけが、お客様の行動変容につながるのか。そこにこそ、私たちが最も力を注いできたポイントがあります。

(構成=渡辺一朗 撮影=宇佐美雅浩)