ストーリーの組み立て方は戦隊モノに学べ!
人を引き込むために「ストーリーを組み立てると効果的だ」と言われるが、実際、自分のこの話をいったいどうやってストーリーにすればいいか……、と悩む方もいるかもしれない。営業で売り込む、プロジェクトのプレゼンをする、企画を提示する……。事実を伝えるしか方法はないように思われるかもしれない。
たとえば、子供の頃に憧れた仮面ライダーなどの戦隊モノを思い浮かべてみよう。30分という短い時間で、敵が現われて周りの人間に危害をおよぼし、それをヒーローがやっつける。長寿番組だった水戸黄門も、根底に流れるストーリーラインは毎回同じで、問題を抱えた人が登場し、悪代官や庄屋などが悪役として人を困らせ、悪人たちとの格闘の末に黄門様が最後に印籠をかざすことで問題は解決する。
どちらの番組も<問題点><敵の登場><ヒーローが問題を解決>という、いたってシンプルな構成パターンに、ほんの少し違うシチュエーションや登場人物を当てはめていくだけで、毎回のストーリーができあがっていくのだ。
このパターンに、私たちが伝えたい内容をあてはめてみると、ひとつのストーリーができあがる。たとえば自社の新製品を生み出した理由はなんだろうか? そこに解決したい問題があったのではないだろうか? 自社の製品はその問題をやっつけて解決したのではないだろか……。そんな観点から、ストーリーを組み立ててみよう。