樹木葬、墓じまい……。近年よく聞く言葉だ。新しく墓を買うにはどのような選択肢があるのか、先祖の墓を移すにはどういう手続きが必要なのか。そしてそれにかかる費用は? 専門家に聞いてみた。
PART1
高い経費と承継者問題がのしかかり一般墓購入者は全体の2割弱
高い経費と承継者問題がのしかかり一般墓購入者は全体の2割弱
樹木葬墓購入者が5割に迫る理由とは
お墓といえば、「○○家の墓」と墓石に刻まれた縦長の墓石を思い浮かべる人が多いでしょう。これまで一族の墓所を次世代へ引き継いでいくという概念でお墓は建てられていましたが、そうした墓についての常識が大きく変化しています。
背景にあるのは、ライフスタイルや家族の形が変わり、地域コミュニティや宗教観の変化によりお墓に対する考え方が変わったことにあります。お墓もニーズに応じて多様化が進み、選択肢が広がりました。石塔をシンボルとする従来のお墓を「一般墓」とすると、墓石の代わりに樹木をシンボルとする「樹木葬」や、屋内に設置された棚式やロッカー式の「納骨堂」、海や宇宙への「散骨」、複数の遺骨をひとつにまとめて永代供養をしてくれる「合祀墓」「合葬墓」など、弔いの多様化が進んでいます。
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