身近な人が亡くなると、葬儀の準備や役所への届け出、相続の手続きなど、やることは多い。ただし全体の流れと要点をつかめば、過度に心配する必要はないという。死後の手続きに詳しい司法書士・児島充氏に、知っておくべきポイントを聞いた。

死亡直後の手続きは難しくない

Point1 おくやみ窓口が手続きの最短ルート

親や兄弟姉妹、配偶者といった近親者が亡くなったとき、残された家族としては、故人を偲びたいのが人情でしょう。ところが、残念ながら遺族には悲しんでいる時間があまりありません。なぜなら、葬儀の手配をはじめ、役所へのさまざまな届け出、相続に関わる手続きを行わねばならないからです。

しかも、届け出や手続きの中には期限が定められ、遺族が怠ると、不利益を被るケースもあるので注意が必要です。とはいえ、手続きの流れを理解しておけば難しいものはありません。そこで、近親者の死後、遺族が「どんな届け出や手続きをしなければならないのか」を、時系列に沿ってご案内しましょう。