トヨタ、テスラとは異なる「構造の精緻さ」とは

2025年現在、自動車産業は過渡期にある。CASE(Connected, Autonomous,Shared, Electric)の大波とともに、世界中のメーカーが巨額の投資を進めている。そんな中、日本のスズキが静かに、しかし確実に“異次元”の成果を叩き出している。

その象徴がROA(総資産利益率)10.73%という数字だ。これは単なる財務上の優等生というわけではない。同社が構造的に「小さくして強く」「少なくして深く」「軽くして速く」「短くして敏捷に」「美しくして持続可能に」という哲学を、経営のあらゆる領域に徹底して貫いていることの証明である。

筆者が各社の財務データから作成したROAマップ(図表1)の分析でも、スズキは自動車メーカーの中で突出した位置を占めていた。

(写真=時事通信フォト、著者撮影)