Part 3では、ウソをついたり、逃げたりと、誠意のかけらもない人の心理を読み解き、被害を最小限に食い止める方法を解説していきます。
職場には無神経な人や困った人が数多くいますが、もっとも警戒を要するのはウソをつく人です。自分のミスをなすりつけようとウソをついたり、自分の利益のために他人を陥れようと根も葉もないうわさを流す人には気をつけなければいけません。もしも自分がターゲットになったり、渦中に巻き込まれたりしたときに、被害を最小限に抑えるにはどのように対処すればいいのか。今回は職場や家庭でウソをつく人への対処法をお伝えします。

上司のウソから身を守るのに効果的な1本のメール

ある程度のキャリアを積んだビジネスパーソンなら身に染みて感じていると思いますが、職場に根も葉もない噂はつきものです。それも、後で調べれば簡単にバレるようなウソをつく人が少なくありません。

たとえば、課長の失言で取引先が激怒したにもかかわらず、部長には「私は止めたのですが、部下が……」と、自分のせいにして報告していることがわかりショックを受けたという人もいます。責任を部下になすりつけるなんて、卑怯なヤツだと思うかもしれませんが、人がこの種のウソをつくとき、大半は保身です。それも責任逃れのために大した思慮もなく、咄嗟に口をついて出てしまうことが多いのです。

(構成=大島七々三 イラストレーション=髙栁浩太郎 撮影=宇佐美雅浩)