最も集中できる自分の「ベストタイム」を知る

When 完璧なタイミングを科学する』(ダニエル・ピンク著、勝間和代訳、講談社)に参考になる研究が載っています。時間生物学者のマーサ・メロー、ティル・レネベルクの研究です。

・早朝型は、14%(休日の睡眠時間の中間時間が、0時から3時半)
・中間型は、65%(休日の睡眠時間の中間時間が、3時半から6時)
・夜型は、21%(休日の睡眠時間の中間時間が、6時以降)

伊庭正康『やる気ゼロからフローに入る 超・集中ハック』(明日香出版社)

まずは、あなたがどのクロノタイプなのかを知り、残務を「翌朝に回す」のか、「そのままやり続けるのか」の判断にしてもいいでしょう。

一方で、遺伝に次いで影響を受けるのが年齢です。年齢を経るに従い、早朝型が増えるため、自分の年齢に応じて調整するのもいいでしょう。

作業の時間とクロノタイプを合わせることを「同時的効果」と言います。

集中できない時は、ムリにがんばるだけではなく、むしろ自分のベストタイムを意識するといいでしょう。私は、あえて朝に回すようにしています。

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