寝具と照明の工夫で快眠へのベストな部屋づくりを
「最近は枕にこだわる人も増えましたが、実は枕だけ工夫しても意味はありません」(三橋氏)
枕を買うときには店舗で高さなどを計測して自分に合ったものを探すが、そのときに利用したマットレスと自宅のマットレスは違う。家のマットレスがへたっていれば、枕を変えても意味がない。マットレスの寿命は使う人の体重や製品によっても変わるが、20cm程度の厚いマットレスの場合、7〜10年で交換が必要になるという。朝起きたときに腰がだるい、痛い場合にはマットレスがへたっている可能性が高い。枕とマットレスをセットで選ぶのが理想という。また、年齢によっても最適な枕の高さは変わる。
「枕の高さといびきは大きく関わっていますが、いびきをかきにくい枕の高さの許容範囲が年齢とともに狭くなっていくのです」(同)
室内の明るさも睡眠に影響を及ぼす。三橋氏によると「『夜中トイレに行ったあと寝れないんです』と相談しにくる人がいるのですが、電気をつけないようにアドバイスした途端に眠れるようになったという声もよく聞きます」と言う。自分に合った環境を整えるのも、快適な睡眠への大事な一手だ。
※本稿は、雑誌『プレジデント』(2024年7月5日号)の一部を再編集したものです。