男も女もパートナーとの“向き合い方”を見直す

眠っている間に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」や脚がむずむずする「レストレスレッグス症候群」など、身体的な異常が眠りを妨げることが知られている。こうした不調は、適切な治療を受ける必要があるが、それ以外にも身体的な原因で不眠気味になることも。

順天堂大学泌尿器科の井手久満教授は「不眠症の人は男性ホルモンであるテストステロンが低いことがわかっています」と言う。男性の更年期障害で井手氏の元を訪れる患者の悩みで最も多いのが「睡眠の質の低下」だという。

パートナーと手をつないで男性ホルモンを増加させる

テストステロンは20歳を過ぎると、ゆっくりと下がっていく。テストステロンの低下が不眠をもたらすとのエビデンスはないが、不眠と何らかが関係していることは確かなようだ。また、テストステロンが低くなると、疲れやすくなり、やる気が出ないなど、さまざまな不調が現れる。そんな場合は筋トレや運動をして活動的に過ごすとテストステロンが上がる。

「女性と接するとテストステロンが上がるとの論文もありますね」(井手氏)

女性の場合は冷えによる不眠も考えられる。自分に合った睡眠環境を整えることを心がけたい。

パートナーとベッドを分けて寝てみる