飛行機や新幹線で移動中に仕事すると作業スピード増

外部環境4 自分が集中できる「場所」を見つけておく

リモートワークの普及によって、仕事をする場所を自由に選択できる時代になっていますから、自分が集中できる作業場所を先に見つけておくことも、仕事の初速を上げることにつながります。

人の気配が感じられるカフェや喫茶店の方が集中できる人もいれば、一人で静かな場所で作業した方が効率がいい人もいます。

自分に合った場所を事前に把握しておけば、作業場所に悩む必要がなくなります。

私の場合は、飛行機や新幹線で移動中に仕事をすると、圧倒的に作業スピードが早くなることが経験でわかっています。

人から見られる環境の方が、作業熱が高まったり、サボっている姿を見られたくないという気持ちが働くためかもしれません。

飛行機や新幹線に乗り込むだけで、自然とやる気スイッチがオンになります。

「ここで作業をすれば、短い時間で効率よく仕事ができる」と思える場所を持っておけば、そこに行くだけで仕事モードに入ることができます。

冬場に東京の乾燥した空気では疲労がたまる

外部環境5 快適な「温度」と「湿度」を意識する

作業場所に関連しますが、快適な作業環境を整えるためには、温度と湿度にも気を配ると、効率よく作業することができます。

私たちが気持ちよく仕事ができる環境は、室温が25~26℃、湿度は40~50%といわれていますが、これには個人差があります。

エアコンで部屋の温度を調節する際には、空気清浄機の除湿や加湿の機能を上手に使って、湿度にも目を向けることが大切です。

越川慎司『仕事は初速が9割』(クロスメディア・パブリッシング)

私は自分自身でも、さまざまな実証実験を繰り返していますが、温度よりも湿度の方が、作業効率に大きく影響するように感じています。

私の会社は完全リモートですから、夏は北海道、冬は沖縄などで仕事をする機会を増やしていますが、それは快適な湿度を求めているからです。

一日中、誰かとリモートで話をしているため、冬場に東京の乾燥した空気の中にいると、喉を痛めたり、疲れやすくなるのです。

人間の身体は温度と湿度の変化に敏感に反応して、作業効率やモチベーションに大きな影響を与えますから、どこで作業する場合でも、温度と湿度のコントロールに目を配る必要があります。

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