飲酒量を「今よりも減らす」ための工夫を

ここまでお酒の誤解について述べましたが、では実際どうしたらいいのでしょうか? まず、お酒を完全にやめる必要はありません。お酒好きな人が意気込んで今日から「断酒」しても、どこかで我慢の限界が訪れてお酒を口にしてしまうことでしょう。

尾形哲『肝臓から脂肪を落とす お酒と甘いものを一生楽しめる飲み方、食べ方』(KADOKAWA)

それよりも、まずは“今よりも減らす”ことです。外で仲間と飲むときは、乾杯のビールをジョッキから瓶ビールにするのがおすすめです。最初にジョッキを頼むと、次もその次もジョッキを注文してくれる優しい人がいて倍々に量が増えることに。瓶ビールなら、相手に上手にすすめながら自分が飲む量をコントロールしやすいです。できるだけコップを空にしないことで、心理的に相手に注がせない防衛策になります。

自宅で飲むときは、1本ビールを開けたら、2本目はノンアルコールにするなどで、切り替えてみてください。昨今増えている低アルコールビールを活用するのもひとつの手です。

ノンアルコールなんて飲んだ気にならないと思い込んでいる人も多いようですが、最近のものはクオリティが格段に上がっています。ノンアルコールビールでも、水にはないリラックス効果を得られるというデータもあるので、ものは試しでこの年末に挑戦してみてはいかがでしょうか。

関連記事
「若い頃と同じように飲んでいる酒好きはとくに要注意」最悪の場合は死に至る"アルコール依存症"の恐怖
「コーラを飲むと歯が溶ける」は科学的に正しい…砂糖たっぷりのコーラが腐らないゾッとする理由
「ごはんにみそ汁、納豆、漬けものが体によい」は大間違い…日本人がもっと積極的に食べるべき"健康食材"
「10万人の胃腸を診た専門医が警鐘」日本人の約5割が毎朝食べている胃腸に最悪の"ある食べ物"
断食ダイエットはむしろ「ポッコリお腹」になる…「スラっとした中高年」になるための最強習慣4つ