怒りの原因を遡れば「最善のひとこと」が言える
仮にあなたが怒りの感情を抱いた場合、「なぜ怒りを感じたのか」を遡ることが肝心です。
たとえば、部下があなたから見たら無茶としか思えない提案をした場合、「そんなことで本当にうまくいくと思っているのか⁉」と怒りを感じるかもしれません。
でも、その「最初から『うまくいくはずがない』と思っている」という認識はどこからきているのでしょうか? おそらく、
「こいつにできるかどうか心配だ」
「もっと他のやり方はないのだろうか」
「失敗したらオレはどうなる。実に不安だ」
など、様々な感情が原因になっているはずです。
このように、あなた自身の心配や不安感が怒りの原因かもしれない、という構造が分かれば、逆に「うまくいくという根拠があれば安心できる」と考えられるようになります。
その場合は、「そんなことでうまくいくと思っているのか!」と一喝する前に、「あなたが大丈夫だと思っている根拠を教えてほしい」と伝えるべきでしょう。