英会話チェックにも答えられず1社目は撃沈
最初の面接は、合格すればニューヨーク勤務となる旅行会社でした。
パソコンの画面越しに、50歳前後の男女の面接官がにこやかな笑顔で待機していて、時差を考慮した「朝早くに面接のお時間をいただきましてありがとうございます」的な挨拶から始まり、ややお堅めの質疑応答が続きました。
志望動機やインターンシップ後のキャリアプラン以外に何を聞かれたかは、緊張していたのではっきり覚えておりません。最後に簡単な英会話チェックがあり、トータル20分ほどで面接が終わりました。
面接官との波長が何となく合わない上に、英会話チェックの質問にもうまく答えられなかったので、これはダメだなと思っておりました。
案の定、2日後に留学エージェントを介して不採用のメールが届き、自分の力のなさを思い知らされ、かなり凹みました。
面接に1社落ちたくらいで凹む必要などないのかもしれませんが、語学に自信がない上に、ビデオ通話面接だということが、「もしかするとすべての面接に落ちるのではないか……」と私の不安を増長させていました。
雑談で終わり「落ちた」と思った2社目は無事合格
ところが2社目の面接は、打って変わってフランク。
ラスベガスにあるこの日系旅行会社の面接は、「アメリカに来たことある?」「どこに行ったの?」「日本では何をしてるの?」といった軽い質問が続きました。
私もラスベガスに行ったことがあったので、話の流れで雑談をしていると、英語のレベルチェックもないまま面接は終わってしまったのです。
1社目のガチガチに堅苦しい面接がインターン採用としてはまっとうだとするなら、雑談で終わった2社目は面接に入る前に不採用と判断された可能性が高く、私としてはガチで凹んでおりました。
ところが面接から2日後、留学エージェントから「合格しました」とメールが届いたのです。これには私も驚きました。
面接可能な企業はほかにもありましたので、さらに数社の面接をし、比較検討をしてからインターンとして受け入れてもらう企業を決めることもできました。むしろそれが、一般的かと思います。
しかし私としては、超緊張を強いられる面接はもうたくさんだと思っておりましたので、「ありがとうございます。よろしくお願いいたします」と留学エージェントにお返事をいたしました。