自分の気持ちを英語でうまく伝えるにはどうすればいいのか。SNSフォロワー数累計90万人の「英語学習インフルエンサー」こあらの学校さんは「TPOに合わせて『感謝の表現』を使い分けると、コミュニケーションがもっと円滑になる」という――。

※本稿は、こあらの学校さんへの取材と、こあらの学校『カンタンなのになぜか伝わる こあら式英語のフレーズ図鑑』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

握手するビジネスマンとビジネスウーマン
写真=iStock.com/VioletaStoimenova
※写真はイメージです

累計フォロワー数90万人「英語学習インフルエンサー」の原点

私はこあらの学校のこあたんとしてSNSで英語学習についての発信をしていますが、普段はオーストラリアの会社で会社員として働いています。X、Instagram、YouTubeの3つのSNSで日本人が間違えやすい英語についてや、本当に使える英語フレーズ、英文法や英単語の覚え方など英語に関する情報を発信し、累計90万人の方にフォローいただいています。

こうしてみると海外で生まれ育った帰国子女だったり、もともと英語が好きで得意だった人なんでしょと思われるかもしれません。でも実は極めて普通の人間で、もちろん生まれも育ちも日本ですし、しかも英語はめちゃくちゃ苦手だったんです。パスポートも20歳になるまで持っていませんでした。

大学生になったころは英語は一言もしゃべれず、大学受験では英語のリスニングがあったのですが、本当に1問もわからなくて全部適当にマークしたこと、いまでも覚えています。

大学に入っても、最初の英語の講義のクラス分けで1番下のレベルのクラスに入ってしまって。やっぱり自分は英語はダメなんだ……って劣等感を持ってしまっていました。

それなのに大学では、高校時代に留学していたり、帰国子女だったり、英語がしゃべれる人と新しく友だちになれたんです。でも自分だけ英語がしゃべれないし、なんだか友だちたちがとても大きく見えたんですよね。なんだか悔しい……

そこで勇気を出して20歳のときにカナダに留学をすることにしました。1年間です。

そのときはとにかく海外に行けばどうにかなると思っていたんですね。

留学中に出会った「ネイティブの英語」

留学当時の英語力は本当にひどいもので、初日の学校の授業で1分間スピーチというものがあったのですが、本当に何も、一言もしゃべれなかったんです。

昨日会った出来事を1分間1人ずつしゃべるという授業だったのですが、1分間を無言ですごしてしまい。1分があんなに長く感じたのははじめてでした。

そんなところからスタートして、英語を必死に勉強したわけなのですが、具体的な英語の勉強法についてはまた別の機会にご紹介するとして、留学中には様々な経験をしました。

留学中、ホストマザーに「Do you want to help me?」って言われて「いや別に手伝いたくないわ」ってちょっとイラッとしたことがあったんです。

でもこれ実は「手伝いたい?」じゃなくて「手伝ってくれない?」っていう意味だとあとでわかって……。

「Do you want to-?」には

①~したいですか?
②~しませんか?
③~してくれませんか?

の3つの意味があるんです。

全く同じフレーズでも言い方や状況によって意味が違うからほんとにややこしい……!

そんな経験もあり、いま英語学習について発信する中で、TPOにあわせた言い方や、同じ意味でもカジュアルな言い方と丁寧な言い方の違いなど、気持ちが伝わるカンタンな英語表現についても紹介しています。

その中で今回は「感謝の気持ち」を英語で伝えたいときに使える表現をまとめてみました。