※本稿は、こあらの学校『読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑』『カンタンなのになぜか伝わる こあら式英語のフレーズ図鑑』(ともにKADOKAWA)の一部を再編集したものです。
英語で「トイレを借りてもいいですか?」はどう言えばいいのか
海外で急にトイレに行きたくなった! そんなピンチなとき、ちゃんとトイレを借りたいことを英語で言わなくてはいけません。
でも日本人が海外に行くと便器借りがちな説がある どういうことでしょうか。
トイレだから……「toilet」! 借りるだから「borrow」だよね。
「トイレを借りてもいいですか」と言いたいから……じゃあ……「Can I borrow the toilet?」だ! 実はこのフレーズ、ネイティブには「便器を借りてもいいですか?」と言っているように聞こえてしまうんです。
アメリカでは「toilet」は便器の意味で使われます。「borrow」は借りて別の場所で使うことを言うため、トイレを使用させてもらいたいときは「May I use the restroom?」が正解です。
トイレを借りてもいいですか?
● 誤り: Can I borrow the toilet?(便器を借りてもいいですか?)
● 正しい表現: May I use the restroom?(トイレを使ってもいいですか?)
でも実際は、「Toilet?」だけでも言いたいことは伝わるので、あんまり難しく考えなくて大丈夫。単語だけでも伝わります!
「Lend」「Borrow」「Rent」はどう違うのか
ちなみに「貸す」「借りる」を意味する英単語も覚えにくい単語ですよね。
英語の「Lend」「Borrow」「Rent」という3つの動詞。これらの単語はすべて「貸す」「借りる」行為に関連しているものですが、使い分けは正しくできますか?
実はこれらの単語は、無料か有料か、またどちらが貸す側か借りる側かで使い分けられます。
Lend(貸す)
⇒無料で物を貸す場合に使います。
たとえば、Shall I lend you an umbrella?(傘をお貸ししましょうか?)。
Borrow(借りる)
⇒無料で物を借りる場合に使います。
たとえば、Can I borrow your umbrella?(傘を借りていいですか?)。
Rent(貸す/借りる)
⇒有料で物を貸すまたは借りる場合に使います。
たとえば、「貸す」の意味だと、I rent a room to a student.(学生に部屋を貸している。)。
「借りる」の意味だと、I rent a room from a kind landlord.(親切な大家さんから部屋を借りている。)。
無料なのか有料なのか、そして貸すか借りるかが判断のポイントです。これらの単語を使い分けてみてくださいね。