英会話で重要なのは文法ではなく単語の発音

だいたい、恥ずかしいからと言葉を発しないのでは会話が成り立ちません。語学学校でさまざまな国の人と接する中で学んだのは、「会話をする上で文法はさほど重要ではなく、単語の発音が重要」ということです。

たとえばファストフードの代名詞、「McDonald's(マクドナルド)」。

日本と同じ発音をしてもまったく伝わりませんし、関東風に「マック」、関西風に「マクド」と言っても通じませんが、文法が滅茶苦茶でも単語がはっきり発音できれば、相手は即座に場所を教えてくれます。

そのことがわかってから、留学中はラジオ(主にiHeartRadioというネットラジオ)を聴くようにしました。ラジオからは標準的なアクセントの単語が流れてきますから、聞き流しているだけでも発音の勉強にはなるわけです。

ほかに、「映画を英語字幕で観る」「知っている小説を英語で読み直す」「好きなスポーツを英語の実況中継で観戦する」なども実践しました。

月に1500ドルはもらえるインターンシップを目指す

1年弱フロリダに滞在して日本へ帰ってきましたが、ちょろっと語学留学したくらいで語学が活かせる職につけるわけではありません。

仮に運良く採用してもらえたとしても、当時の私の語学力は、ビジネスで使うにはまったく役に立たない、低レベルのものでした。

そこで、再就職前のステップとして、就業体験ができるインターンシップ制度を利用することにしました。

日本におけるインターンシップとは、一般的に企業が新卒採用活動の一環として行う1day仕事体験や短期の仕事体験制度を表すことが多いのですが、米国のインターンシップはまるで別物。研修生として12カ月から最長18カ月の就業体験ができ、しかも、報酬を得ることができます。

1日8時間のインターンシップで貰える報酬は、仕事内容や全米各州や都市における労働基準法などによって差はありますが、月に1500~2000ドルが当時の相場だったと記憶しています。

しかも、米国のインターンシップ制度には年齢制限がありません。概ね40歳ぐらいまでとされているようなので、私のように30歳を迎えてしまった者でも卑屈にならずに挑戦できる点が魅力でした。