「軽規格」を撤廃し、燃費で規定しよう
そのためには軽規格をどのようにすれば良いか。私は排気量やサイズで規定するのは時代に即さないと思う。これからの軽規格は、燃費で規定すれば良いと思う。たとえばWLTCモードで40km/L以上とか。
さらに言うと、軽という規格は廃止して、純粋に燃費水準だけで税額が決まるようなシステムにすべきだ。また電気自動車でも、電費に基づく税制や補助金にするべきだろう。
現在は、登録車でも排気量のみで税額が決まるため(燃費ではグリーン化税制による1年限りの優遇策のみ)、車重が重く空気抵抗も大きい(=燃費が悪くなる)SUVやミニバンが売れているが、もっと燃費の良い車に需要を誘導するような税制にすべきと思う。
好燃費を達成するためにはハイブリッドが必須だろうし、軽量化も必要、空力にも配慮する必要があり、サイズもそれほど大きくできないだろう。サイズが適切で超低燃費であれば国際的に通用するモデルになる可能性が高く、そうなれば生産台数も増えて価格も安く抑えられるだろう。
EVと超小型ハイブリッド車が並存する未来
将来的には電気自動車化が話題になっているが、現状ではバッテリー価格が上昇し、小型の電気自動車を安く作るのは難しいことが明確になりつつある。
電気自動車は普及していくだろうが、インフラの整備等も必要になるので、世界中のすべての車が電気自動車に置き換わるのは当分先になるだろう。
しかし、このような超低燃費の小型ハイブリッドならば現状でも問題なくリーズナブルな価格で大量生産できるはず(ハイブリッド車に必要なバッテリーはBEVの80分の1で済む)で、地球環境問題を考えても世界的に普及させるべきと考える。