「カード断ち」より上手に利用してポイントを稼ごう

しかし、ファイナンシャルプランナーとして指摘しておきたいのは、現金であろうとカードであろうと、買うべきものしか買ってはいけないという大原則です。そこをあやふやにし、自分の無駄遣いをカードのせいにしても状況は改善しません。

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そのうえで、クレジットカードにはポイントがつきます。マネー術という観点からおすすめできるのは、年会費が無料で、どこで使っても1%以上のポイント還元があるカード。現状では、楽天カード、P-one(ピーワン)カード、リクルートカードなどが該当します。通信費などの固定費の支払いに使い、ポイントを貯めるのが、カードを使った初歩の節約術です。

今、注目しているのは、LINE Pay(ラインペイ)カード。通常のクレジットカードとは異なり、あらかじめチャージして使うプリペイドカードの一種で、還元率が2%もあります。固定費など定額の引き落としには使えず、システム上本人名義のカードを要求するネットショップなどでも使えない欠点はありますが、普通に使えるお店もたくさんあります。

収入アップや資産運用は、自分の意志だけではどうにもならない要素が多いもの。でも節約や使い方の工夫なら、意志さえあれば効果は出ます。さまざまなマネー術の本質を理解したうえで、上手に使いこなしてください。

<人気のマネー術、ここに注意!>

●ふるさと納税
住民税額で決まる上限に注意。還付分が見えにくく、減税分を無駄遣いする危険も。
●財形貯蓄
一般財形は給料天引き以外のメリットが希薄。やるなら財形住宅貯蓄か財形年金貯蓄を。
●電気代節約
エアコンのこまめなオンオフは電力の浪費。契約アンペアの見直しも利便性を考えて。
●クレジットカード断ち
お得なポイント還元、利用明細を使った出費チェックなど、使い方次第で家計の味方に。
(構成=川口昌人 写真=PIXTA)
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