「契約アンペア数の見直し」は節約になるか

電気代節約の手段としてときどき話題になるのが、契約アンペア数の見直しです。多くの電力会社では、契約アンペア数によって基本料金が変わります。

東京電力を例にとれば、ファミリー向けマンションで一般的な40アンペア契約を30アンペア契約に切り替えると、月々の基本料金が280円80銭安くなります。使用料に比例する電力量料金の単価は変わりませんが、何も意識しなくても年に3000円ちょっとの節約、という人もいます。

でも、果たして本当にお得なのでしょうか。

写真=PIXTA

アンペア契約とは、一度に最大使用可能な電力をどこまでにするかというものです。電子レンジを使えば15アンペア、エアコンの立ち上がりもやはり15アンペアぐらい必要ですから、30アンペア契約であれば、そこでテレビをつけてドライヤーを使えばブレーカーが落ちてしまいます。

IHコンロを使うオール電化のご家庭なら、60アンペアはないと生活が成立しないでしょう。水道の蛇口の栓を絞り、ちょろちょろと弱々しく出る水をみんなで順番に使うようなもので、月280円の節約の代償としては不便が大きすぎます。

電力自由化プランについてもシミュレーションしてみましたが、もともと多くの電力を使っている家庭ならば安くなるかも、くらいの評価です。深夜電力を使ったお得なプランを昔から継続しているご家庭も、新プランに乗り換えるメリットは薄いでしょう。

エアコンのオンオフも最近話題ですね。設定温度と気温の差が大きいときほどエアコンは電気を消費するので、こまめにつけ消しするより、つけっぱなしのほうが節電になる、という理屈です。

私も2015年の夏、30日間、24時間つけっぱなしを実験してみたのですが、わが家の場合は月額で約600円、電気代が高くなってしまいました。ネットなどには電気代が半額になったという報告もあるので、間取りやエアコンの性能にもよるのだと思います。

ただ、快適性はすばらしかったので、2016年の夏もまた試してみようと思います。10~20分程度の外出でいちいち消したりつけたりするのは、確かに電気の無駄になるようです。どうしても精神的に抵抗がある場合は、たとえば朝方の数時間だけ消すように設定してみてもいいかもしれません。省エネ性能の高いエアコンに買い替えるのも、おすすめです。

ちなみに、つけっぱなしが節電になるのは夏だけ。冬は夏よりも設定温度と気温の差があり、温度を保つための消費電力が大きく、つけっぱなしは逆効果です。

節約術でときどき目の敵にされるのが、クレジットカードです。カードがあるから無駄な買い物が増える、だから「クレカ断ち」をしよう、などなど。