仕事で何かを覚える必要に迫られたとき、どんな方法をとっているでしょうか。参考になる関連資料などを目で追っているだけだとしたら、それは非効率だといえます。なぜなら、「手書き」することで格段に記憶しやすくなるからです。そういえる脳のメカニズム、そして手書きを使った記憶術を紹介します。
脳は手と指の挙動を細かくモニターしている
記憶には「手書き」が有効だといえる理由は、脳に対する刺激にあります。脳の一番外側にある「大脳皮質」は、神経を通じて体全体のあらゆる部分をモニターしています。「いま、手はこんなふうに動いているぞ」といった情報を吸い上げているのです。
ただ、体のすべての部分を均等にモニターしているわけではありません。大脳皮質の広い範囲を使って細かく挙動を追っている部分もあれば、逆に大雑把にモニターしている部分もあります。そして、大脳皮質がほかの部分と比べて格段に広い範囲を使ってモニターしている部分こそ、手と指なのです。
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(構成=岩川悟、清家茂樹 図版作成=木村友彦 撮影=玉井美世子)

