本連載では、“伝説のトップコンサルタント”堀紘一氏に、メルマガ編集チームがまとめたリーダーたちの悩みをぶつけ、ズバッと斬っていただきます。(2022年5月16日レター)
――ロシアのプーチン大統領のように20年以上もトップを続けている独裁者タイプの経営者は日本企業にも見られます。そうした企業では、組織が硬直化し活力が失われるという弊害が懸念されますが、現場を預かるリーダーとしては、彼ら独裁者タイプの経営者とどのように折り合いをつければよいでしょうか。
【堀】オーナー系の企業では、オーナー家出身の社長・会長が長年トップを勤めるのは普通の事です。その場合、たしかにオーナーが“裸の王様”になってしまうケースもよく見受けられます。一方、一般の大企業では、サラリーマンが出世の階段を登りつめてトップになります。この場合は任期があり、トップにいる期間が制限されますから、独裁が長く続くことは少ないと言えます。
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(構成=今井道子)

