本連載では、“伝説のトップコンサルタント”堀紘一氏に、メルマガ編集チームがまとめたリーダーたちの悩みをぶつけ、ズバッと斬っていただきます。(2022年5月30日レター)

――「週休3日」を選べる制度が、日立製作所、NEC、パナソニック、みずほフィナンシャルグループ、ファーストリテイリングなど大企業を中心に広がり始めました。4日勤務して3日休むという働き方が可能になるようです。これは、週休1日が2日になったとき以上に大きなインパクトをもたらすのではないでしょうか。「週休3日」は社会にどんな影響を及ぼすでしょうか。また、私たちはどんな心構えで働けばよいでしょうか?

【堀】ビジネスパーソンから見ると、「週休3日」で時間に対する自由裁量が増えることになります。増えた休みの日をパチンコ屋でボケーっと過ごす人、3日間のうち1日か2日は大学院に行って学ぶ人、資格を取るために自分で勉強する人、興味がもてる分野で副業を始める人、というようにさまざまな時間の使い方が出てくることと思います。5年も経つと、ボケーっと過ごす人と自己研鑽に時間を使う人との間で実力の違いが歴然と出てくるでしょう。

(構成=今井道子)