オリックス シニア・チェアマンの宮内義彦さんは、ビジネスリーダーが判断を下すには「マクロ観」が必要だと言います。世界経済をどう読めばいいのか、材料・情報はどう集めればよいのか、そして、どう判断すればよいのか。(2020年9月21日レター)

【井上】コロナ禍で世界の経済の動きは一変してしまい、これからの方向性がまだ見えないところもあります。しかし、変化には迅速に対応しなければなりません。ビジネスの判断を下すために一番大切なことはどんなことでしょうか。

【宮内】いまは、平時ではなく有事の状況にあります。すばやく決断することが重要です。「朝令暮改」どころか、「朝令朝改」の気持ちで経営にのぞんでほしい。有事であればなおさらのこと、判断を間違えることも出てきます。もし、「違った」と感じたら、すぐに方針を変えればいい。間違いを恐れて決断を先送りし、タイミングを失してしまうのがいちばんいけないことです。

(聞き手=井上智洋 駒澤大学准教授 構成=久保田正志)